社会が成り立っていくために
サポートしたい

Interview - Katsuhiro Mabe

まべ五稜郭消化器・内視鏡クリニック内科・消化器内科

院長間部 克裕

01開業のきっかけ

社会が成り立っていくための一助となりたい

先生がご開業を考え、決意された理由について教えて下さい。

自分が医者になった理由は社会が成り立っていくためのサポートをしたいからでした。そのために、これまで大学病院で難病を診たり、内視鏡治療を中心に行い、市民公開講座や行政と組んで中学生のピロリ菌の除菌にも取り組んできました。ですが、全て一過性で終わってしまうのが現実で、最終的に、検診を何とかしなければいけないという想いに至り、4年間倉敷の淳風会健康管理センターで職域検診に従事してきました。
ただ日本の検診やドックもまだまだ課題があり、結局は健診で異常が見つかっても予防に繋がっていないことが多い状況です。異常を見つけてもそこから先をするということは基本的には出来ないので、結局病院を受診して下さいで終わってしまう。開業を通してスポークスマンとしてどんどん動いていくのと同時に、これまでにない内視鏡検査を核に、現役世代の方に適切な検査をして消化管の癌や脳梗塞などを予防したい。さらに、理想的な説明、内容で行うために開業を決意しました。

開業の場所を函館にしたという理由を教えてください。

まず、会社経営者の方々やその企業で働いている現代世代の人達を助けるには、企業の数が多い東京を考えました。ですが、保険診療は東京の銀座の中心でも札幌でも函館でも同じ診療報酬、収入なんですね。一方、支出の面で考えると、東京では他の地域に比べて家賃や人件費が数倍になり、東京で働いたことのない自分が健診を中心とした予防医療を中心としたクリニックを東京で新規開業するのは厳しい環境だなと考えました。
次に、地元で地の利もあり、企業の経営者の方々も多い札幌での開業を考えました。そして、開業・診療コンセプトをよく知っている知人の先生に相談したところ、それには絶対的なサポートが必要だからということで、ナカジマ薬局を紹介して頂いて、様々な環境や条件により開業の地が函館になりました。
函館では診療をした経験もあり、病院は沢山ありますが、医師が充足していなく全てを診れる病院は限られているという印象がありました。だから抗がん剤治療や放射線治療、難しい手術をするということが困難で、診療圏にするとかなり遠方、大体150㎞くらいの所までの患者さんが対象になっていて、進行癌の状態で来てしまうと、放射線治療も出来ず、緩和治療や訪問診療をすることも出来ないという状況で、結局函館から自分の住む街に帰ることが出来ず、ご自宅で最期を迎えることも出来ないという状況は大きな問題だという想いがありました。
あともう一つ、自分の20年来の親友が函館近くの大沼という所にいたのですが、大腸がんで亡くなってしまったんです。手術して抗がん剤治療を行って、自宅に帰りたいが、訪問診療が出来ないということになって。何とか大沼に帰れたのですが、2年で亡くなってしまいました。
そんな経験もあり、医療資源の乏しい生まれ故郷の北海道こそ、予防医療が大切と考え、函館で開業することにしました。

02ナカジマ薬局を選んだ理由

自らのビジョン、想いへの共感

開業サポートしてくれる会社を選択するに辺り、当社に決めて頂いたきっかけを教えてください。

先生:ナカジマ薬局、中島社長の想いが同じ方向性であったこと、担当していただいた方の人柄、仕事に対する姿勢・対応が比較にならない良さで信頼できたことです。その結果、これしかなかったと思えるベストな選択であり、理想のクリニックを作ることができました。
調剤薬局の場合、開業すること自体が目的ではなく、むしろクリニックの成功が最終目標になる事業形態ですので、その点で信頼出来ると思います。また、人として信頼できる相手であるかどうかが重要だと思うんですよね。そういった意味では、ナカジマ薬局の方々は誰一人として信頼できないと思う人がいなかったですね。そして何より、私がやりたいと思っていることは夢物語のような内容でしたし、当然最初の頃はまだまだ絵も描けていない状態だったにも関わらず、そのような開業を実現させる為に応援し共感してくれたということも一番の理由だと思っています。
奥様:ナカジマ薬局さんのご担当者の方からのメールを見せてもらった時、想いを感じるメールというのを初めて見た気がしました。仕事に対する想いだけでなくて、間部の想いや考え方に近いものも感じて、そのメールを見た時に胸が熱くなって、こんな風に書いてくれる人がいるんだというのが第一印象でした。

03開業準備について

遠方かつ仕事をしながらの開業準備

ご開業準備期間の内容や、特に大変だったことについて教えて下さい。

開業するということは事業主になるわけですが、20数年医療の世界に医者として雇われて働いていると、収支や事業計画も分からないし、マーケティングも知らないですよね。なので、まずはしっかりサポートしてくれる会社を選ぶことが絶対に大事なことだと思います。
もう一つは、自分自身に明確なビジョンと目的を持つこと。ただ何となく開業したいだと、医院の特色も出せないのでこの2つを考えることがスタートですね。
私は、信頼できる全国の開業医の施設見学も行い、 設計・資金・運営に至るまで、様々な話しをお聞きできたことが非常に参考になりました。医療機器・電子カルテなどの選定や交渉を自ら行い、 非常に大変でしたが、自分で使うものですので結果的に納得できるものを導入することが出来ました。電子カルテ、web予約・問診、オンライン診療など具体的な仕様方法を想定して実現の可否と予算を提示してもらうこともしました。
また、自己資金についても一番の悩みだと思われます。自己資金がなければ開業出来ないという事は決してありませんが、一度運営が始まると、経費はすぐに発生する一方で、最初は診療報酬が遅れて入ってきますので、運転資金は減っていくことになります。心の支えにもなるように、予備資金を持っておくのも良いことだと思いました。

1つのチームとして想いを現実に

開業準備の中で弊社でお役に立てたことについて教えて下さい。

先生:開業2か月前に引っ越してくるまで、開業準備中は岡山にずっといたので、資金調達についての折衝などもしっかりとサポートして頂けた部分が一番ですね。
また、ご紹介いただいた方が、全員素晴らしい方々であったことです。設計士の方と施工業者さんが抜群に素晴らしい方達で、本当に綺麗で立派なクリニックを完成させることが出来ました。各業者さんとチームとして一つになれて、大変でも笑顔で取り組むことが出来ましたし、その結果、理想通りのクリニックを作ることが出来ましたね。自分は遠距離ということもありましたが、病院から開業される先生は多忙を極める中で開業準備を進めることになると思いますので、同じような状態になると思うんですよね。そんな状態でもサポートしてくれる業者さんというのは本当に有難い存在だと思います。
奥様:仕事という感覚では無く、自分たちがやりたい想いに共感して、私達の想いを叶えようという想いを込めてサポートしてくれる、ただクリニックをひとつ作るためだけじゃなくて、何のためにこのクリニックを作るのかという視点を持ってサポートしてくれた皆さんだと思っています。 その部分が日々本当に伝わってきました。
私自身は院長の行動にブレーキをかける役として冷静に見ていましたが、ナカジマ薬局さんとだったら難しいことも苦労してでもやってみようと思えたんですよね。このクリニックを立ち上げるのは大変だったし、不安も大きかったけど、皆と集まる時間が楽しすぎてこういう仕事の場ってあるんだっていうことを学ばせてもらったと思います。そして皆がこの私達の想いを叶えるためにどうしたらいいかというのを考えてくれて、それが仕事とかお金儲けとかではなくて、本当に私達の想いを叶えるために必死で頑張ってくれているんだっていうのを、思い出すと涙が出ます。出会わせてもらったのもそうですけど、ナカジマ薬局さんの想いと私達の患者さんに対する想いを叶えていけたら幸せだろうなと思っております。

04クリニックのこだわりのポイント

忙しくて医院に通えていない方にご来院頂くために

先生のクリニックのこだわりのポイントについても教えて下さい。

一番はマーケティングの部分です。忙しさなどから今まで医院に通えていなかった人達に内視鏡で適切な検査をちゃんと行い、リスクを判断して説明し、70代でも元気に働けるために予防、治療をしていくことを目的としました。とにかく現状医院に通っていない人達にどうしたらご来院頂けるかを考えました。
また、雰囲気も良い医院らしくないカフェ風にしており、コンセプトに基づいて待ち時間も仕事が出来るようにネット環境を整えて給電も出来るカウンターを設置したり、動画をご覧頂けるようにしたりしました。
そのほかにも、web予約・web問診・オンライン診療の体制を構築し、忙しい方でも予定を立てやすく通院回数が少なくて済むようにしました。
内視鏡で行う生検、ポリープ切除の病理検査はデジタルネットワークによって病理専門クリニックと連携し、それ以外も可能な限り早く結果が出るようにしました。
これによって、当日受診で必要な検査を実施、結果も説明して予防、治療にむすびつけてニーズに応えるように出来ました。宣伝についてもホームページ・インスタグラム・講演会の実施など工夫を行いました。クラウドシステムやネット活用により都会と同等レベルの診療が可能になったと思っています。

オンライン診療も積極的に取り入れられていますね。

函館は空港が近いので、例えば東京の患者様でも、東京から1回来て頂いて診察をして、その後はオンラインで対応が出来ます。道内のことを考えても、オンラインがあれば厳しい冬期、吹雪の中ご来院されなくても診療することも出来ます。オンラインでの予約や診療を活用することで何度も通わなくても良いということが叶うのはどれほど良かったことかなと思っています。
オンライン予約についても旅行サイトのようにスムーズにとって頂けるようカスタマイズしました。とにかく顧客ファーストと言うか、どうやったらご来院頂けるのかを考えなければならないと今も思っております。

05開業を検討されているドクターへ

サポートしてくれて信頼できる会社を選ぶこと

最後にこれから開業を考えていらっしゃる先生へお伝えしたいことなどございましたらお願い致します。

開業は資金・労力を要し多くの方々や業者さんを巻き込み、そして従業員に対する責任が生じることを身をもって経験しました。
そして、開業サポートはなくてはならないパートナーであるため、良い物件を取り扱っているということ以上に、信頼できる人・会社を選択することが何よりも重要だと思いました。一言でわかりやすく言えば、ナカジマ薬局は理念に基づいて常に行動してるという事でしょうか。仕事である以上、利益を必死に確保するのは当然ですが、一片も利益追及を感じさせない姿勢で真摯に対応頂けたし、会社が大きくなってもその部分がブレていないというところも本物なんだなと思います。開業サポートの会社さんは沢山ありますが、開業への明確なビジョンや想いをしっかり共感してサポートしてくれるナカジマ薬局のサポートを特にお勧めします。

Clinic Data

  • 内科
  • 消化器内科
住所
〒040-0001
北海道函館市五稜郭町34-12
サンセイメディカルプラザ2F・3F
電話
0138-86-7633
院長
間部 克裕
WEB
https://hakodate-naishikyou.jp/

Comment

担当者からのコメント

先生の開業に対する想いをしっかり具現化する事を心掛けました。信頼出来る各業者の皆様にご協力頂き、細かな連携を取りながらワンチームで先生のご期待以上の支援を目指しました。先生のご勤務先が遠方であった為、オンラインも駆使して先生が不安なお気持ちにならないよう密なコミュニケーションを心掛けました。開業時に先生・奥様より当社へ依頼して本当に良かったと感謝頂けた事は担当者として冥利に尽きます。

Contact お問い合わせ

ご開業支援や物件に関する事などお気軽にご相談ください。
フォームまたはお電話にて受け付けております。