患者様とずっと向き合って
診察するために

Interview - Tomonori Nagaya

ひばりが丘耳鼻咽喉科耳鼻咽喉科

院長長屋 朋典

01開業のきっかけ

患者様とずっと向き合って診察するために

先生がご開業を考え、決意された理由について教えて下さい。

これまで大学病院をはじめ、地域の基幹病院などで働かせて頂いて、技術や知識を身に付けてきました。一方で、一人の患者様を最初から最後まで診る、という機会はあまり無く、別の医師が診察した患者様を今回は自分が診察する、自分が診察した患者様を次回は別の医師が診察するといった事が多い環境でした。そのような中でも、自分の診療スタイルに共感を得てくれた患者様が「先生に診てほしい」と毎回自分を指名してくれる事に凄く喜びを感じていました。医院であれば医師は当然自分一人しかいませんから、患者様とずっと向き合って診察できるという考えから開業を決意しました。コロナ禍が少しずつ落ち着いてきていたという事も、一つのきっかけにはなったかなと思います。

ご開業されるエリアや物件についてのイメージはございましたでしょうか。

北海道は冬の降雪量も多いので、広い駐車場があるという点が一番大事にしていた部分ですね。あとは医院への出入りがしやすい、公共交通機関の駅が近くにある、大きな道路に面している等も重視していました。

02ナカジマ薬局を選んだ理由

物件からスタートし、様々なご縁から依頼した開業支援

ご開業に向けて、ナカジマ薬局をパートナーとしてご選択された理由について教えて下さい。

私の場合はまず物件ありきで考えていましたので、ひばりが丘ドクタータウンで開業したいと思い、同医療モールで既に調剤薬局を開局し、開業支援もされていたナカジマ薬局さんに願いしたという流れでした。
既に開業して盛業中の自分の先輩方でも、ナカジマ薬局さんの開業支援を受けて開業された先輩もいて体験談を伺っておりましたので、ナカジマ薬局さんに開業支援をお願いする事に何も不安はありませんでした。あとは、ナカジマ薬局の中島社長とは医師になる前から交流があってお世話になっておりましたので、この巡り合わせにはご縁を感じましたね。

ご開業準備期間の内容や、特に大変だった事について教えて下さい。

開業準備はとにかくやるべき事が沢山あって大変でした。
事業計画の作成、物件オーナーとの契約、設計・内装業者さんの選定、医療機器卸の選定、融資に関わる対応、公認会計士や税理士との顧問契約、社労士との顧問契約、職員の採用、各役所への申請手続き、検査会社の選定、ユニフォームの準備、等々挙げ始めればきりがありません。中でも職員の採用については重視していました。医院開業時からのオープニングスタッフになりますし、医院の未来を左右する大きなファクターと考えていましたので。

03開業準備について

チーム一丸となり一体感を持って取組んだ準備期間

そのようなご状況の中、ナカジマ薬局としてお役に立てた事はございましたでしょうか。

開業に必要な事項については、全て担当の方が先回りして対応して頂けました。いくつか候補をあげて提案してくれて、色々とセッティングまでして下さったので大変助かりました。私はそれに対して自分の考えや意見を伝えて、最終的に判断するだけだったので非常に進めやすかったです。その流れに身を任せて一つの不備もありませんでしたし、逆に頼んでいなかったらここまで辿り着けていなかったと思います。
重要だと考えていた採用についても、面接のスケジューリングから面接会場の設営、合否の連絡までナカジマ薬局さんの担当の方にやって頂いたので、とてもスムーズにいきましたね。
開業の思考があっても、具体的にどのような過程が必要かというのは正直ノウハウが全くありませんでしたので、自分にとっては依頼して良かった事しかなかったです。

各業者さんとも比較的早い段階から集まって打合せを重ねる事が出来ました。

早い段階から打合せを綿密に行うことで、各専門業者さんともチームとしての一体感が出てきましたし、皆でいいクリニックを作り上げていこうという感じがありました。大変ではありましたけれども、今でも戻りたいと思えるくらい(笑)非常に楽しく準備をさせて頂きました。
密に連絡を取りあう事で、問題点が出てきたら皆で考えて解決方法をブラッシュアップしていくという事が出来たので、経験豊富な皆さんに本当に助けられました。

04クリニックのこだわりのポイント

診療コンセプトを具現化した医院づくり

先生のクリニックのこだわりのポイントについても教えて下さい。

当院は、お年寄りからお子様まで、地域の方々に安心して頂ける優しい医療を提供することをコンセプトにしています。
そのコンセプトを体現する為に、自分自身やスタッフの患者様に対する接遇はもちろんなのですが、少しでも居心地良くお過ごし頂ける内装や、待ち時間を少しでも軽減出来るような予約システム、他にも現金だけではなくクレジットカード、各種電子マネーやQRコード決済での支払いにも対応して、気軽に受診して頂ける医院にしたというのが、こだわった点ですね。

患者様の電子マネーやQRコードでの決済のご利用状況は如何ですか。

沢山の患者様にご利用頂いてます。実際に導入してみて、手数料の事を考慮しても個人的には絶対に入れた方が良いと思います。自動釣銭機も含めて、未収や会計のトラブルが少ないという事も利点の1つかもしれないですね。

それから、聴検室も大きいものをご用意されましたね。

耳鼻咽喉科なので、聴こえに関する設備としてしっかりとしたものを作る、導入するというのはこだわりですね。あとは感染症対策として、待機できるようなスペース、処置室、相談室を設けたのもひとつのこだわりです。

05開業のその後

院内オペレーションも考えて開業時期を決定

ご開業されてから困った事などはございましたでしょうか。

おかげさまで今のところ困った事はあまり無いんです。ナカジマ薬局さんとはきちんと採用薬について都度打合せをしていたので、この薬が急に無いという事はありませんが、昨今の医薬品の不安定な供給状態ぐらいですかね。
開業前のシュミレーションが上手くいったからなのか、細かいトラブルはあっても、患者様が増えてきても大きなトラブルも無く診療出来ています。集患の不安は少しありましたが、敢えて耳鼻咽喉科としては比較的落ち着いた状況になる8月に開業して、繁忙期に向けてオペレーションをブラッシュアップしていけたのが良かったと思います。

06開業を検討されているドクターへ

一歩踏み出すことで開業までの道のりが明確に

最後にこれから開業を考えていらっしゃる先生へお伝えしたい事などございましたらお願い致します。

開業を考えていたり、思い描いたりしているドクターは沢山いらっしゃると思います。もし開業を考えていらっしゃるようであれば、実際に開業コンサルタントに相談してみるなど、一歩踏み出してみることが大事かなと思います。
開業関連の本やネットなど、情報は沢山身の回りにありますが、それはあくまで汎用的な内容でしかなくて、実際に話を進めていく中でしか分からない事や実感出来ない事が沢山ありました。
ビジョンを持っていても、それを具体的な計画に落とし込むことはなかなか難しいと感じることがあると思います。ですので、開業を近い将来に考えているのであれば、ますは一度相談してみて、具体的なアイデアや計画を共有し合うことが大事かなと思います。自分だけでは考えが及ばすに不足していた部分も分かりますし、その部分に対してどう対応していけば開業まで辿りつけるかも分かると思います。 その上でまだ時期尚早だと思えば、やめればいいだけの話だと思うんです。
そして、可能であれば準備期間は長い方が良いと思います。私は開業まで約1年間の準備期間を設けましたが、同じことを半年間で実行するとなったら相当大変だったと思いますし、時間と気持ちに余裕がない中では判断や決定も鈍ると思います。やはり時間に余裕を持って、早い内から具体的な動きをしてみるというのが大切だと思いますね。

Clinic Data

  • 耳鼻咽喉科
住所
〒004-0052
北海道札幌市厚別区厚別中央2条2丁目2-3 ひばりが丘ドクタータウン1F
電話
011-887-8625
院長
長屋朋典
WEB
https://hibajibi.com/

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担当者からのコメント

開業準備スタート時から、各専門分野の企業様と密に連携をとり、チームでの包括的な開業準備を心がけて参りました。先生からも「大変ながらも、皆で一体となって楽しく開業準備を進める事が出来た」と、チームワークをご評価頂けた事を大変嬉しく思います。内覧会も盛況でしたし、何よりご開業当初から沢山の患者様にお越し頂けている事が何よりも喜ばしい事です!

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